ボールペン界の革命児!“消せる”ボールペン フリクションボール!




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名前:MT
業界経験:約10年
性格:完璧主義
好きな文具:ボールペン(三菱鉛筆 ジェットストリーム)
本人から一言:いい情報発信とみなさんの文具への疑問を解決します!
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みなさん、こんにちは〜。
ステアカ、第3回目の授業を始めます。

今回は遂に登場、パイロットのフリクション!
第1回目
第1回:もうボールペン選びに迷わない!学生・社会人にプロがすすめるボールペン

もうボールペン選びに迷わない!学生・社会人にプロがすすめるボールペン

2016.12.13
で触れたジェットストリームよりも、
認知度は断然高いはずのこの商品。
言わずと知れた、ボールペンなのに書いた文字が という革命的なボールペンです。

知ってました?フリクションの意外と長い歴史

ボールペンの講義で度々触れるインク。
この商品もそのキモはインクにあります。
そしてこの革命的なインクは、実は1975年にすでに開発されていました

きっかけは今から30年以上前、
ある研究者が一夜にして紅葉に変わる魔術のような
自然の力をビーカーの中で再現したいと考えたことが発端でした。
やがてその思いは結実し、1975年「温度変化によって色が変わるインキ」
の基本技術の開発に遂に成功します。
インキ の名前は変態・変身=メタモルフォーゼというラテン語から
メタモカラー』と命名されました。
引用元:http://www.pilot.co.jp/library/009/index.html

メタモカラーと呼ばれるこのインク、
当初は温度が上がるとゆっくり色が消えて

温度が下がるとまたゆっくり色が表れる。

こんなインクで、色々な飲料の“飲み頃”を教えてくれる
示温剤として使われていました。

メタモカラーは発見当初、温度が上がると色がゆるやかに消え、
温度が下がると再びゆるやかに色が戻るという状態で、
変色温度の感度が鋭敏ではありませんでした。

<中略>

まず最初に変色の感度を非常に鋭敏に設定したメタモカラーが開発されました。
ある温度で色が瞬時に消え、ほぼ同じ温度以下になると瞬時に復色するインキです。
こうした感度の良いメタモカラーは、ビールやワインのおいしい飲み頃を示すラベルなど、
さまざまな製品の示温剤として使われるようになりました。
引用元:http://www.pilot.co.jp/promotion/library/006/index.html

子供の頃、マグカップに温かい飲み物を入れると、
絵柄や色が出てくる!なんて商品ありましたよね?
そういう商品にもこのインクは使われていました。

インクは出来たが、ボールペンには使えない?

しかし、これだけではまだボールペンのインクとしては使えない。
まずボールペンとして使用するのに色が徐々に消えるのでは困る。
そこでまずこのインクを温めるとスッと消える様に鋭敏化する事。
そして、


という、メモリータイプのインクへと進化させます。

「メモリータイプ」と呼ばれる変色温度幅を広くとったインキの開発も行ないました。
これは、一定の温度以上になると色が消えますが、
色を戻すには、消えた温度より相当に低い温度にすることが必要なインキです。
たとえば、常温の状態で黒く発色したインキが高い温度で無色になると、
次に常温に戻ってもそのままの状態を維持し続けます。
このインキは、大幅な温度変化が起こらない常温の状態なら、
黒か無色のどちらかの色を記憶し続けるのです。
引用元:http://www.pilot.co.jp/promotion/library/006/index.html

いやー、研究開発の人たちって本当にすごいですね。

先生のちょっと寄り道こぼれ話

ここでちょっとしたマメ知識。
実はこのインクを開発したのはパイロットインキ株式会社
名古屋に本社を置く、商品開発を行う会社です。

銀座の目抜き通りに本社を置く株式会社パイロットとは別の会社です。
こっちは販売をメインにする会社で、
パイロットインキが開発した商品とパイロットが開発した商品と、
商品ラインナップの中でも開発元に違いがあります。
パイロット開発の商品よりも、
パイロットインキが開発した商品の方がいいものが多い、
というのは文具店ではよく耳にしたりしなかったり。

フリクションボール遂に発売!……でもやっぱり日本じゃない

紆余曲折を経て、この画期的なインクを搭載した
フリクションボールは2006年に世に出ることになる。
そう、日本ではなくフランスで。

第1回目の講義
もうボールペン選びに迷わない!学生・社会人にプロがすすめるボールペン

もうボールペン選びに迷わない!学生・社会人にプロがすすめるボールペン

2016.12.13
でも話した通り、海外では小学生でもボールペン・万年筆が主流。
子供たちはボールペン・万年筆と一緒に修正ペンも持って勉強に励む。
そんな状況を見たパイロットの欧州マーケティング担当者が
絶対売れるから商品化して!と熱望した結果、発売までこぎつけた。

ちなみにわかりやすいから、“修正ペン”って書いたけれど、
本当はもっとめんどくさい。
万年筆+インクを科学反応で消す特殊なペン
+その上から書ける更に特殊なペン
これだけ持って、勉強していたのだから、
フリクションの反響たるやすさまじいものがありました。

日本に先駆けて06年1月に売り出すと、
人口約6500万人のフランス一国で、10年までに約4300万本が売れた。
全世界で累計約3億本にのぼる。
引用元:朝日新聞GLOBE http://globe.asahi.com/feature/111120/02_1.html

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