0.2mmの極細芯でも折れない!?ぺんてるのシャーペン オレンズがすごい!







みなさん、こんにちは〜。
Life PaletteのMTです。

今回ご紹介するのは、スタンド式ペンケースブームと
並行して今も文具業界で続く
“折れないシャーペンブーム”の火付け役です!
その商品とはコチラ!

やっときたか、というみなさんの声が聞こえてきそうですね。
そう、そのぐらい大ヒットしたので、
知らない人は少ないのではないでしょうか。
ぺんてるから発売された大ヒットシャーペン、
その名もオレンズです!

2014年の2月に発売されるやいなや飛ぶように売れ、
商品供給がおいつかなくなった程でした。

爆発的なヒットになったオレンズ。
その人気の秘密とはどこにあるのでしょうか?

0.2mmの極細芯ってどれぐらい細いの?

通常のシャーペンの芯と言えば0.5mmが一般的ですよね。
ただ製図用シャーペン用には0.3mmの芯が、
各社から発売されています。

0.2mmの芯というのもなかった訳ではないのですが、
オレンズの特徴はこの0.2mmのシャーペンを
製図用…ではなく、
普段使いシャーペンとして発売したところ!

うん、細い。
芯を並べてみても一目瞭然です。

Steaca RT
0.3mmの違いってこんなに大きいんですね。

☆折れない機構 オレンズシステムとは!?

0.2mmという極細芯は、
もちろん折れやすい。
前回プラチナ万年筆の折れないシャーペン、
オレーヌをご紹介しました。

元祖“折れない”シャーペン!プラチナの高機能シャーペン オレーヌ!

その記事の中でプレスマンというシャーペンも、
一緒にご紹介しました。
1978年に発売されたこの元祖折れないシャーペンは、
折れない工夫の為に芯を0.9mmにするという、
至極まっとうな折れない工夫を行っていました。

それとはまったく逆の細い芯。
これを解決する為に搭載されたのが、
このシャーペンの一番の特徴文字オレンズシステムです!

普通のシャーペンを書く時はコレ。

一方オレンズのペン先はというと・・・

Steaca RT
芯が出てない!

こうして芯を常にパイプ部分でガードし、
芯を出さずに書くことができる!
これがオレンズシステムなのです!
もちろん書いてる時もずっとガードされており、
芯と一緒にパイプがスライドして守り続けます。

文具ファン
でもそれでは書きにくいんじゃないのかなぁ??

と、思われるかもしれません。
もちろんその対策もされていますよ!

写真ではわかりづらいかもしれませんが、
パイプの先端が丸みを帯びなだらかになっています。
こうやって紙に接地する部分がなだらかになっているから、
紙へのひっかかりも低減されているんですね。

ちなみにこの芯が出る先端の部分を丸みをつける加工。
通常の商品と比べると10倍ぐらい時間がかかるんですって!
こういう細かなこだわりが人気の秘密かな?

Steaca RT
素晴らしい技術!

この様な特徴から、
発売されてから人気を保ち続けているオレンズ。
発売から3年以上が経過し、
色んな商品が発売されています!

オレンズのラインナップ紹介!

オレンズ 0.2mm

・定価:500円
・芯径:0.2mm
・軸色:スカイブルー・ピンク
    イエロー・ブラック
    ホワイト
    <追加色>
    レッド・ブルー
    グリーン

最初に発売された0.2mmのオレンズ。
スカイブルー・ピンク・イエロー・ブラック・ホワイトの5色!
そして12月にはレッド・ブルー・グリーンの3色も追加されました。

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さらに、この新色発売と同時に投入されたのが、こちら!

オレンズ 0.3mm

・定価:500円(税抜)
・芯径:0.3mm
・軸色:スカイブルー・ピンク
    イエロー・ブラック
    ホワイト

0.2mmまで細くなくてもいいんだけど……
というニーズにお応えして、0.3mmが登場。
0.5mmからいきなり0.2mmにするのは落差が気になる方におすすめ。
入門編のオレンズという所でしょうか。

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【2017年6月4日 追記】
2017年1月に晋遊舎より発売された、
[完全ガイドシリーズ168] 文房具完全ガイドにて、
オレンズ0.2mmが紹介されました。

オレンズ ラバークリップ 0.2mm・0.3mm

・定価:600円(税抜)
・芯径:0.2mm・0.3mm
・軸色:オレンジ・ブラック
    ホワイト(両芯径共に)

そして2015年8月に登場したのが、
このオレンズ ラバーグリップ。
グリップ部分を今までのプラスチック一体型から、ラバーへ変更!
握りやすさがアップしました。

オレンズ メタルグリップ 0.2mm・0.3mm

・定価:1,000円(税抜)
・芯径:0.2mm・0.3mm
・色:ネイビー・ブラック
   シルバー・ホワイト
   (両芯径共に)

さらに今までの学生向けからデザインを一新。
高級感のあるデザインで2015年12月に発売されたのが、
このメタルグリップ。

製図用のシャーペンが人気の高い秘密が、
重心が低い(先端の方に重心を寄せている)事なのですが、
このメタルグリップも同じく低重心で作られております。

さらに2016年1月26日に、
オレンズ メタルグリップの新色が発売されました!
それがコチラ。

オレンズ メタルグリップ 限定色〜2017年1月28日 追記〜

・定価:1,000円
・芯径:0.2mm・0.3mm
・色:レッド・ブルー
   (両芯径共に)

“スポーツカーのようなメタリック色”とぺんてるさんでも紹介されていますが、
とてもキレイな色合いですね。
確かにスポーツカーのボディーの様な、
なめらかな色合いが印象的です。
うん、カッコいい!

今これを書いているのは、シャーペンのまとめ授業を書いた後なのですが、
やはり様々な折れないシャーペンの中でも、
オレンズのカラー展開は1番だと思います。
色数も多いし、そのカラーリングの選び方もいいですよね。

ちなみに先ほど書いた、シャーペンのまとめ記事。
詳しく知りたい方はコチラへ。
→第14回『 折れないシャーペンまとめ 前半戦 〜プロが勝手にランキング!〜

第15回『 折れないシャーペンまとめ 後半戦 〜プロが勝手にランキング!〜

オレンズ マニッシュライン

・定価:500円(税抜)
・芯径:0.2mm・0.3mm
・軸色:グリーン・ピンク
   イエロー・スカイブルー
   (両芯径共に)

こちらは2016年の6月に発売された、
マニッシュラインという商品。
マニッシュとはファッション用語で『男性のような』の意味。
女の子ちっくな色合いではなく、少し男性が好みそうな色合いを
あえて取り入れて、女性らしさを強調する!
……らしいです(笑)。

確かに女の子!っていう色合いというより、
少し大人しめの色合いですよね。

シュタイン替芯 0.2mm

・定価:200円(税抜)
・内容量:10本

オレンズ用に替芯も発売されています。
2B・B・HBの3種類。
でも1点だけ注意があります。
0.5芯は200円で40本入り。
ところが、この0.2mm芯はなんと10本入り!
ちょっと割高ですね。

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〜1/28 追記〜
1月26日にメタルグリップの新色が発売されたのは、
すでにご紹介しました。
そして同時に0.2mmの替芯がリニューアルされましたよ。

芯の内容量が『10本入り200円』である事の割高感を
声高に訴えた事がぺんてるさんに届きました(笑)。
今までとお値段そのままの200円で、
20本入りにリニューアルされて発売されました!

うん、これで割高感もかなり解消されますね。

最新情報!最強の折れないシャーペン「オレンズネロ」!

〜2017年2月20日追記〜

ぺんてる orenznero(オレンズネロ)
・定価:3,000円(税抜)
・芯径・内蔵芯:0.2mm(HB)・0.3mm(HB)

遂に最強の折れないシャーペンが発売されました。
その名も「オレンズネロ」

何と言っても最大のポイントは、
「自動芯出し機構」

なんと1ノックするだけであとは自動で芯が出てきます。
そのため、ノックする作業がいらず、
書くことに集中できるシャーペンなのです。
価格は3,000円と少々高くは感じますが、
その価値は充分ありますよ!

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詳しくはこちらの記事を御覧ください。
第17回「ぺんてるの「オレンズネロ」は最強の折れないシャーペンだ!?最新レビュー!
第18回「今人気の折れないシャーペン ぺんてる「オレンズネロ」の魅力とは?

オレンズ空前の大ヒットの理由とは?

展示会でこの商品を見た時の、先生の第一印象は

Steaca MT
0.2mmの芯ってニーズあるのかな?

っという事でした。
今まで自分でシャーペンを使っていて、
芯がもっと細ければいいなーと思った事は
正直ありませんでした。

でも実際に発売されると大人気!
上にも書いた通り、欠品が続きネットでは
倍以上の値段がついたこともあったそうです。
それだけ人気に火が付いた理由には、
こんな背景があったからです。

シャープペンシルのメインユーザーである中学生・高校生には、
手帳やノートの“書き方”のトレンドがある。
一時は女子中高生の間でマーカーなどを使いカラフルに彩ったノートが流行したが、
現在は「細かい文字や細い線で、キレイにノートをとる」のが主流で、
「自分のオリジナル参考書のようにノートをキレイにとることで、
効率的に成績アップを目指したい」という強いニーズがあるのだという。
引用元:日経トレンディ http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20140709/1058963/?P=2

このニーズにオレンズはぴったりハマった。
いや、そこを狙って商品をデザイン・宣伝した
メーカーさんの戦略が素晴らしいのでしょう。

その後もオレンズに関してはこんな展開を行います。

・人気のYouTuber はじめしゃちょーとのコラボ。
ぺんてる公式HP:http://www.pentel.co.jp/news/5148/

・Twitterで人気のイラストレーターとのコラボ
ぺんてる公式HP:http://www.pentel.co.jp/news/6808/

中・高校生に人気のメディアを使って、宣伝を行った。
学生向けの商品である事のアピールを徹底したのも、
爆発的なヒットに繋がったのかもしれませんね。

まとめ

文具業界に“折れないシャーペンブーム”という、
新たな革命を起こしたこのオレンズ
でも決して新しい商品だった訳ではありません。
前回の
元祖“折れない”シャーペン!プラチナの高機能シャーペン オレーヌ!

で紹介したプラチナ万年筆のオレーヌだって、
折れないシャーペンですからね。

しかし、それをちゃんと求めている人たちに向けて
発信する事も、本当に大事なんだなと改めて感じた商品ですね。
……プラチナさんをdisっている訳ではないのですよ(笑)。

それでは、また次回の授業でお会いしましょう!


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