お箸屋が折れたバットで作った文具。「ブルぺん」と「ホーム印」とは?







みなさん、こんにちは~。
Life Paletteのいつきです。

少しお久しぶりの今回は、
ちょっと変わった商品のご紹介です。
みなさんがよく知っているある物を、
リサイクルして文具を作って販売する。
そんな取り組みをしている会社を、
ご紹介したいと思います。

プロ野球の試合で折れたバットは一体どこへいく?

日々熱戦が繰り広げられているプロ野球
今年も広島カープはぶっちぎりの強さですね。
そんなプロ野球の試合を見ていると、
ボールを打ち返したバットが折れる事がありますよね?
あの折れたバットって一体どこへいくのでしょう?

以前はそのまま燃料として使われていたそうです。
燃料とはいえただ燃やすわけですから、
『捨てていた』に近い状況だった訳です。

しかし現在はある会社がプロ野球のみならず、
社会人野球・大学野球で折れたバットもすべて回収しています
回収したらどうなるのかって?
こんな商品に生まれ変わるのです!

折れたバットが印鑑やボールペンに生まれ変わる!?

ブルぺん

・定価:1,600円(税抜)
・種類:プロ野球 12球団ロゴ入り

こちらが折れたバットが新しく生まれ変わった商品、
『ブルぺん』です!
商品名もちゃんと野球にかけてあるんですね(笑)。
ローラーボールペンになっていて、
本体をぐるっと回すとペン先が出てきます。

木目が大変キレイですね。

最初から12球団のロゴがプリントされていてますが、
さらに自分の好みで名入れする事も出来ます(有料)。
今回北海道日本ハムファイターズのプルぺんに、
二刀流で大活躍の大谷翔平選手の名前を入れてみました。

へへ、いい感じでしょ。
さぁ商品はこれだけではございません!

ホーム印

・定価:2,700円(税抜)
・種類:プロ野球 12球団ロゴ入り

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兵左衛門(Hyozaemon)
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こちらは折れたバットから生まれた印鑑!
名前もやっぱり野球にちなんで『ホーム印』
バットのミニチュアの様な形にもなっていますね。

手元に届いた時はこんな感じ。

パッケージに入っていて、
印面もまだ何も彫られていません。

パッケージの中には印面の申し込み用紙が同封されています。
こちらに彫りたい名前を書いて、
印鑑と一緒に封筒に入れて投函。
10日程すると完成した印鑑が届きます!
今回は就職が決まった後輩へのプレゼントとして、
名前を彫ってもらいました。

これ以外にも折れたバットで作られた商品は、
沢山あります。
・かっとばし!!(お箸)
・すべりこみ(靴べら)
・ベンチ(箸置き)
などなど。

こんなユニークな商品を展開しているのは、
一体どんな会社なのか。
気になりますよね?
もちろん文具メーカーではありません。
知ると納得なこんな会社です!

折れたバットで文具を作るのは、お箸メーカー兵左衛門

折れたバットから文具などを製造しているのは、
株式会社 兵左衛門というメーカー。
お箸を始めとする木材加工商品
製造・販売している会社です。

この兵左衛門の社長さんが、
折れたバットは一体その後どうなるのだろう?
と疑問に思って問い合わせた所、
前述の通り燃料として燃やされている事がわかりました。

それを知った社長さんは、
折れたバットをリサイクルして自分たちが製造している
お箸を作ってみよう!
と思い立ち、生まれたのが『かっとばし!!』です。
そしてここから様々な商品を作成しはじめ、
ブルぺんやホーム印も作られるようになりました。

ちなみにバットの材料には、
アオダモという木が使われています。
世界最高のバット材と言われるアオダモは、
成長が遅く、育つまでに70年もかかります。
にもかかわらずアオダモを植樹して守ろう、
という活動は行われていなかったそうです。

そこで兵左衛門はさらに活動の幅を広げます

折れたバットはすべて兵左衛門に集まる!

1年間でプロ・アマ問わず
野球の試合で折れるバットの数は1万本以上!
そして驚く事にこの折れたバットは全て、
この兵左衛門が回収しています!
そしてお箸や文具などの木材加工品に
生まれ変わるわけです。

これらの商品の売上げ収益の一部は
NPO法人 アオダモ資源育成の会に寄付されます。

兵左衛門も協賛しているこのNPO法人は、
これまであまり行われてこなかった、
アオダモの植樹活動などを行っています。
この植樹活動にはプロ野球の選手も、
一緒に参加しているみたいです。

ちなみに日本プロ野球選手会の、
公式ホームページでもパートナー企業として、
兵左衛門は紹介されています。
こちらもぜひ見てみてください。

まとめ:商いを通じて社会に貢献するという事

折れたバットで作った文具を見た時、
最初はファンサービスみたいなものかな?
と思いました。
しかし商品について知るうちに、
その活動の奥深さにとても感動しました

折れたバット1本から作れるお箸は、
4~6膳程度しかないそうです。
割がいい商売とは言えない様に感じます。
でもただ捨てられて燃やされるだけのバットを、
自分たちなら活用できるのではないか
と考えて実践し販売する。
さらにここで終わるのではなく、
その木材が育つ環境を整える所まで気を配る

モノを作るという工程の、
隅から隅まで愛情を持っているからこそ、
出来る事ではないかと思います。

ちなみに本業であるお箸の方でも、
「はしながおじさん」というプロジェクトを行っています。
一膳お箸を買うと児童養護施設の子どもたちに、
一膳お箸がプレゼントされるという、
こちらも素晴らしい活動です。

この様にただ商品を作って売るだけでなく、
その販売活動がそのまま世の中の役に立つ
そんな兵左衛門の活動はとても素晴らしいと思います。
プレゼントにぴったりの商品もたくさんありますので、
機会があればみなさんもぜひ兵左衛門の商品を手に取ってみて下さい。

それではまた次回の記事で!
健康と共にあらんことを。






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