プロも太鼓判の大人気シャーペン!三菱鉛筆 クルトガ!







みなさん、こんにちは〜。
第13回目の授業を始めて参ります。

今回は長く続いたシャーペン講義のひとまず最終回。
この商品は本当に大人気商品です。
現在20代前半までの方であれば、そのほとんどが使った事があると思います。
学生時代には周りもみんな使ってた!と、後輩からも聞いた事があります。

そんな知らぬ人はほとんどいないであろう、
シャーペン界の

をご紹介します!

唯一無二のオリジナル機構搭載!その名もクルトガ!

そう、今回ご紹介するのはこの商品!

三菱鉛筆から2008年3月に発売された、その名もクルトガです!
発売されるやいなや、爆発的な大ヒットを記録したこの商品。
やはりその1番の特徴は

ですよね。

シャーペンの弱点と言えば、
“書いている内にシャーペンの芯がかたよって削れていく”こと。
だから書きながらクルッとシャーペン自体を、
手の中で回さなければならない。
それが今までのシャーペンの常識でした。
ですので先生も自分で使うシャーペンは
あまりクリップ部分が大きくないものを選んでいました。
手の中で回す時にクリップが大きいと
内側にきた時に邪魔ですからね。

しかし、このクルトガがその全てを変えてしまいました!
なんと書く度に、芯が紙に触れる度にクルトガエンジンが
芯自体を回してくれる!
だから今までの様に自分で軸を回さなくても、
書いているだけで常に芯がとがり続ける!

 シャープペンの芯先に初めて注目して、新開発した機構です。
機構内部が3つのギアに分かれており、芯に連結された中ギアが、
文字を書くときの筆圧を利用して、上下に運動します。
上下のギアと斜めに噛み合うことで、
一画書く度に中ギアと芯が少しずつ回転します。
一画で約9度回転し、40画で1周します。
引用元:三菱鉛筆HP http://www.mpuni.co.jp/news/pressrelease/detail/20130326153850.html

……うーん、この発想はホントにすごい。
書き続けている内に芯が偏って削れていく事は、
みんな感じていてだから本体を持ち替えていた。
当たり前の様に行っていたその行動を、
こんな驚きの機構を搭載する事で変えてしまうなんて!

それでは、そんな驚きのクルトガエンジンをもう少し詳しくご紹介しましょう!

刮目せよ!これが三菱だけのオリジナル機構“クルトガエンジン”だ!

では、まずこの動画を見ていただきましょう。
クルトガのギアに印刷されている、クルトガマークに注目です!

芯が接地する度にマークが回転しているのがわかりますよね?
こうして芯を回転させていつも円錐状の尖った芯先を維持する訳です。
クルトガエンジン部分を透明にして、
その機構を見える様にしているのもにくい構造ですよね。
ギミック大好きな男の子にはたまらないです(笑)。
メーカー公式のわかりやすい動画も貼っておきますね。

ちなみに、現在公式HPにはもう掲載されていない様ですが、
三菱鉛筆から発売されたシャーペンと松岡修造がタイアップした、
『修造の家庭訪問』なる動画が配信されていました。
そのシリーズの中の1つでこのクルトガを紹介した動画もあります。

公式には無くなってしまったのですが、
YouTube等で調べるとまだ出てくる様ですので、良かったら見てみて下さい。
第10回目の『ゼブラの本気!“どれだけ力を込めても芯が折れない”シャーペンとは!?

の記事にて紹介した、
『出川学園』の動画に勝るとも劣らない面白さです。
さすが修造。

結構あるよ、クルトガの豊富なラインナップ

発売から人気を維持し続けるクルトガですが、
2008年の発売からラインナップも豊富に発売されています。
それらをご紹介しましょう。

◎クルトガ スタンダードタイプ

・定価:450円(税抜)
・軸色(芯径:0.5mm):シルバー・ブラック・ブルー・ピンク・グリーン・オレンジ
・軸色(芯径:0.3mm):シルバー・ブラック・ブルー・ピンク

1番最初に発売された、スタンダードタイプのクルトガ。
0.5mmで6色、0.3mmで4色のラインナップ。
限定色も出たりしているので、
店頭ではレッドやネイビーなんかも並んでいます。

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◎クルトガ ハイグレードモデル

・定価:1,000円(税抜)
・軸色(芯径:0.5mm):ブルー・ブラック・ホワイト・ピンク
・軸色(芯径:0.3mm):ブルー

どのメーカーでも必ず出るよ、ハイグレードモデル!
スタンダードタイプ発売から1年後の、2009年の3月に発売されました。
アルミグリップで低重心…という辺りも他社とまったく同じですね。

この製図用シャーペンの人気の高さが、
正直長く文具業界で働いていてもイマイチよくわからない。
確かに1,000円という手頃さで、この高級な質感。
そして書き味の良さ、というのは素晴らしいというのは理解できるのですが、
軒並みどのメーカーさんも出す程、そのファン層が多いという事ですよね。
この辺り詳しい方がいれば、逆にぜひその理由を教えて頂きたい!(笑)

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◎クルトガ ユニアルファゲル搭載タイプ

・定価:850円(税抜)
・軸色:スタンダードカラー:ブラック・ブルー・レッド
    ノーブルカラー:ターコイズ・ラベンダー・ノーブルピンク

こちらは更に翌年の2010年3月に発売された、
ユニアルファゲルにクルトガエンジンが搭載されたタイプです。
アルファゲルはその独特の握りの触感でご存知の方も多いでしょう。

 αゲルは、株式会社タイカにより開発された、
シリコーンを主原料とする非常にやわらかいゲル状素材で、
特異な分子構造になっております。
その為、衝撃を三次元的に分散させ、
反発力や復元力をコントロールします。
その性能は、地上18m(ビル6階に相当)からの生卵落下テストで、
わずか2cm厚のαゲルのシートによって、
卵を割ることなくピタリと静止させたことからも実証されています。
引用元:三菱鉛筆HP http://www.mpuni.co.jp/news/pressrelease/detail/20130326160625.html

このアルファゲルをグリップ部分に採用したのが、
ユニアルファゲルシリーズなのですが、このアルファゲルが本当にすごい。

三菱鉛筆さんの展示会で、実際に生卵をアルファゲルのシートに落とす
……という展示を行っていたので試してみましたが、
本当に生卵が割れないんです!
周りにも割れて飛び散った跡とかはなかったので、
間違いなく一度も割れていなかったと思います(笑)。

このクルトガ ユニアルファゲル搭載タイプは、
クルトガエンジンが軸の中央部辺りに搭載されています。
なので、今までのタイプとは位置が違うのですが、
それでもちゃんとクルトガエンジンが回ります。

ちょっとスタンダードタイプとは違ったギミックで、
クルトガエンジンの機能がわかる所も、なかなか気が利いていますね。

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◎クルトガ ローレットモデル

・定価:1,000円(税抜)
・軸色:シルバー・ガンメタリック

そしてこちらは2010年の11月に発売された、
クルトガのローレットモデル。


ローレットとは、金属に施す細かい凹凸状の加工の事。
グリップ部にこのローレット加工を施して握りやすさを向上させています。
ハイグレードモデルの別バージョンという感じでしょうか。

◎クルトガ ラバーグリップ付

・定価:650円(税抜)
・軸色:ブラック・ブルー・ピンク

2012年11月発売の、ラバーグリップタイプ!
これもハイグレードモデルと同じ様に、各社から発売されますね。
ただ、このクルトガのラバーグリップは少し違います。
それはなんとクリップがこの商品にはありません。
学生の筆箱の中でスッキリ納まる様に、
クリップを無くしたスリムデザインになっています。

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◎クルトガ with キャラクター柄

クルトガは定期的にキャラクターの限定柄が発売される事も魅力の1つです!
例えば、2016年には3シリーズが発売されました。
2016年8月には、クルトガ「リトルツインスターズ」「マイメロディ」

2016年11月には定番のクルトガ「ディズニーシリーズ」
「スヌーピー」がそれぞれ発売されています。

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更には、他社さんからもキャラクターコラボ商品は沢山発売されています。
学習帳で有名なショウワノートからはワンピースドラえもん
学童文具が大手のクツワからはミッフィーPUMA
そしてサンエックスからはリラックマのコラボ商品も発売されています。
キャラクター商品がこれだけ沢山のメーカーから発売されていることからも、
クルトガの人気ぶりが伺えますね。
先生が持っているのは、サンエックスのリラックマ柄。

◎クルトガ リラックマ

・定価:680円(税抜)

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さらにさらに、先生が持っているレア物をここで紹介!
2008年12月から行われていた、キャンペーンの景品である
金のクルトガ略して

です!

これは上でも紹介した、松岡修造とのコラボキャンペーンの時の
景品として抽選で当たる限定商品なのです!
ちょっとしたツテで手に入れたのですが、こんな所で役に立つなんて…。
ちゃんと取っておいてよかった(笑)。

◎クルトガ替芯

・定価:200円
・芯入数:20本
・ケースカラー:ピンク・ブラック・ブルー(HB・B)
ブルー(2B)
ピンク・ブラック・ホワイト(ディズニー柄 HBのみ)

『クルトガには、クルトガ替芯!』という触れ込みのもと、
2012年11月に発売されたのが、このクルトガ替芯。
ちゃんと普通のシャープ芯と違い、
クルトガで使用するのに特化した芯になっています!

従来の芯は、外側が硬く、内側がやわらかい構造になっておりました。
それに対してクルトガ替芯は独自の新製法により、
芯の内側が硬く、外側がやわらかい構造を作り出しております。
その為、内側は削れにくく、外側は削れやすいので、
トガりやすく、しかもなめらかに書くことができます。
引用元:三菱鉛筆HP http://www.mpuni.co.jp/news/pressrelease/detail/20130326162739.html

ケースも他の替芯とは一味違った丸い形状で、
ちょっとおしゃれな感じですよね。
ココで注意点が2つ。

①芯の入数が20本

三菱のナノダイヤという他のシリーズの替芯も、
芯の入数は40本。
特殊な芯という事で、少し割高ですね。

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②芯だけじゃトガりません。

三菱のHPにもこう書いてあります。
“クルトガ以外のシャープでもご使用いただけますが、芯だけではトガりません。”
当たり前の話ですが、クルトガ機構あっての
クルトガ替芯な訳で、普通のシャーペンにこの替芯を使っても、
先端が自動でトガる……という事はありませんので、ご注意を。

さあ、クルトガシリーズの一番新しい商品をご案内しましょう。
こうやって区切るからには、何かあるのかな?
そう、ここまでのシャーペン特集の1つのテーマ。
“あの機能”が搭載されたクルトガがあるのです!

実はあったよ!クルトガの“折れない”モデル!

◎クルトガ パイプスライドモデル

・定価:450円(税抜)
・軸色:ピンク・ブルー・ブラック

長々とラインナップを紹介してきましたが、
今回触れたかったのはこの商品です!
2015年11月に発売された、いわゆる

です!

こちらの折れない機構は、ぺんてるのオレンズ等と同じですね。
パイプが芯を守りながら書いていく内に短くなる。
芯を出さないで文字を書く、というタイプの折れない機構です。

クルトガに折れないシリーズがあった事を、
あまり知らない方が多いのではないでしょうか。
先生も発売された当初は知りませんでした。
どこか三菱さんも率先して販売している様には見えないんですよね。
パッケージを見ても、折れないシャーペンって事がわかりにくい。

『“折れない”シャーペンぐらいウチでも作れるよ
でも真似っこみたいだし、騒がずこっそり売ろうっと』
なんていう、三菱さんのプライドなのかなーと。
ペンテルのオレンズが発売されたのが2014年ですから、
あながちこの予想も外れてないんじゃないかと
個人的には感じています(笑)。

【2017年6月4日 追記】
2017年1月に晋遊舎より発売された、
[完全ガイドシリーズ168] 文房具完全ガイドにて、
クルトガ パイプスライドモデルが紹介されました。

掲載された記事の中で行われていた、
『本気の耐芯強度テスト』
こちらでは耐芯強度2.0kgで第4位。
オレンズ0.2mmの5位よりも上位につけました。

このクルトガ パイプスライドモデルの純粋な後継品ともいえる、
クルトガ アドバンスが3月22日に発売されました!
気になる方はこちらの記事もご覧ください。

◎発売前レビュー
発売日も決定!三菱鉛筆の新作折れないシャーペン クルトガアドバンス!

◎発売後レビュー
ついに発売、三菱鉛筆のクルトガアドバンス!書きやすい?折れない?徹底比較レビュー

まとめ:クルトガは新機能付きシャーペンの火付け役!?

2008年に発売されたこのクルトガ。
この時点でシャーペンの売れ筋は500円クラスの
価格帯がメインになってきていました。
でもそれまでの商品は、製図用シャープの様な
デザイン重視だったり軸がメタリックだったりと、
見た目や質感に工夫をされたものがメインだった様に感じます。

しかし、このクルトガがそんなシャーペン界に新しい風を吹き込みました。
新しい機能を付加されたシャーペンが、
このクルトガ以降に各社から発売されます。
プラチナ万年筆のオレーヌは翌2009年に発売され、

2014年のオレンズから

本格的な

が到来します。

“鉛筆よりも便利な消しゴムで消せる筆記具”
というボジションから、様々な新機能を搭載させることにより、
シャーペン自体の地位は遥かに向上しました。
そのきっかけになったのが、このクルトガではないでしょうか。
“シャーペン界のキング”の名は、大げさではないのです!

さて、5回に渡って続けてきましたシャーペンの授業も、
ひとまず今回で終了となります。
次回は、今までご案内してきた“折れない”シリーズの
シャーペン達を勝手に比較してみよう!
という特別企画をお送り致します。
ぜひお楽しみに!

【2017年7月18日】
折れないシャーペンまとめ〜プロが勝手にランキング〜の
前半戦・後半戦でも紹介しています。


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