三菱鉛筆から遂に出た!消せるボールペン ユニボール アールイー!







みなさん、こんにちは〜。
ひ弱系文具情報ブログ、Life PaletteのMTです。
1週間ぶりのご無沙汰です!

年始からの私の不調が伝染ってしまったのか、
先週はRTがダウンしてしまいました。
MT自身もまだ体調が万全という訳ではなかったのもあり、
1週間お休みさせて頂きました。
年明けからツイていない私達ですが、
見捨てずこれからもよろしくお願い致します(笑)。

さあ、そんな第12回目の授業は、
第8回から続くシャーペンシリーズを一時中断して、

をお届け致します!
さあ、通常授業を中断してまでご紹介する商品とは一体なんなのか。
みなさん、2016年12月の第3回目の
ボールペン界の革命児!“消せる”ボールペン フリクションボール!

の授業を思い出して頂けますでしょうか。
大人気商品、パイロットのフリクションの授業だったのですが、
その最後にこんな事を書きました。

 “しかし、この文具業界の巨人を打ち倒すべく
某メーカーから新たな刺客が放たれる様です。
その商品とは……年が明けた2017年にご紹介する予定です。
乞うご期待!”

そう、予告していたこの商品が遂に情報解禁されました!
そして商品もゲットしたので、早速ご案内したいと思います。

消せるボールペンの新たな刺客!その名も“uni-ball R:E(ユニボール アールイー)”

◎uni-ball R:E(ユニボール アールイー)

・定価:180円(税抜)
・インク色:オフブラック・ローズレッド
      コバルトブルー・バイオレット
      グリーン・サンオレンジ
      チェリーピンク・スカイブルー(全8色)
・軸色:ブラック(スタンダード)
    ミントブルー・ライトピンク・ラベンダー
    ミントグリーン・アプリコット(パステルカラー)

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こちらがユニボール アールイーのスタンダードとライトピンクの2色です!
更に新発売ながら、この商品はラインナップが豊富です!
インク色が全8色あり、それぞれに対応した軸色があるので、これで8種類
そしてライトピンクを含むパステルカラーの5種類
更に……

①金属カバーと塗装のような上質な転写が特長の
ビジネスシーンにぴったりなデザインから全5種
(ガンメタリック・ボルドー・ネイビーライトブルー・ローズピンク)
②女性を中心に人気がある「ディズニー」キャラクターを
モチーフにしたデザイン全4種
(ミッキー、ミニー、ドナルド、デイジー)をラインアップしており、
「ディズニー」キャラクターをモチーフにしたデザインは4本アソートもございます。
引用元:三菱鉛筆HP http://www.mpuni.co.jp/news/pressrelease/detail/20170116135823.html

①のシリーズが定価230円(税抜)、
②のディズニーシリーズが定価200円(税抜)にて発売です。
なので、軸色の種類は……全部で22種類とかなり豊富ですね!

【2017年2月22日追記】

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こちらがディズニーシリーズです!
人気のようでお店にあるところとないところがあるみたいです。
メーカーも品切れ寸前のようですよ。

【2017年6月4日 追記】
2017年03月24日徳間書店より発売された、
『グッとくる文房具 2017』ユニボール アールイーが紹介されました!

品切れも解消されて、店頭では在庫も潤沢です!
……ちょっと潤沢すぎるぐらい(笑)。
少し売行きが芳しくない様子ですね~。
ギリギリまで情報を隠していたことが、
裏目に出た様な気がします。

ここから複合筆記具タイプなどの発売もあるでしょうから、
巻き返しに期待しましょう!

大学生
なんだかな・・・こういう情報は・・・
Steaca MT
……ん?そういう紹介は公式HP見るからいいって?
はいはい、わかっていますよ〜。
それではみなさんお待ちかね、
早速使ってみた感じをレポートしましょう
大学生
いやいやそうじゃなくて・・・
Steaca MT
……ってなに?uni-ball R:Eだけ使った感想言われてもって?
ええもちろん、わかっていますよ。
やるにきまってるじゃないですか!
そう、あのフリクションとの比較をね!

徹底比較!『ユニボール アールイー VS フリクション』

①インクの色合い

両者共にカラーインクも出ていますが、
やはりここは1番使う黒インクの比較から!

写真ではわかりにくいですが、お互い黒と言いながら、やはり真っ黒ではないですね。
それぞれのインクの色合いに
そこまで大きく違いはないが、
ユニボール アールイーの方が薄い印象があります。
インク色の名前も“オフブラック”ですからね。
ただフリクションのブラックは普通のボールペンとは少し違ったブラックに感じます。
ユニボール アールイーは普通のボールペンのブラックに近い気がしますね。

②消し感

さあ、消せるボールペンですから、
もちろん気になるのはその“消し感”ですよね。
両者試してみましょう!

消し具の感触が少し違いますね。
ユニボール アールイーの方が柔らかく消しやすい。
普通のちょっと硬めの消しゴムで消してる感覚がします。
インクが消えるまでの時間に関しては……
うーん、あまり大差無い様に感じるなぁ。
ただ綺麗に消える感じはユニボール アールイーに軍配が上がるかな?

③替芯

お互い替芯がありますので、その比較をしてみましょう。
まずは芯はどこに入っているのかなぁ……。

うん、お互い軸中央部分を回転させて交換するタイプですね。
そして両者共にゲルインク系の替芯と同じ様な、
少し太めの替芯になっています。
ちなみに替芯の価格はというと…。

・フリクション:定価300円(税抜)
→ブラック・レッド・ブルーは3本セット販売のみ

・ユニボール アールイー:定価100円(税抜)

さあ、今までも少し評判が悪かったこのフリクションの替芯・・・

今までは独壇場だった為、この様な強気の販売が出来ていましたが、
さあこのユニボール アールイーがどこまで伸びるかによっては、
フリクションの替芯も1本で発売される日が来るのでは!?

④本体デザイン

ユニボール アールイーがノック式という事で、
今回はフリクションボールノックとの比較です。

フリクションの方は、本体後端の部分に消し具がついています。
なので、ノックはクリップ部分を押し下げて行います。
これは多色ボールペン等でシャーペンは
クリップ部分でノックするものも多いので馴染みはありますね。
消し具は常にむき出しの状態です。

ユニボール アールイーの特徴の1つが本体後端に消し具があると同時に、
ノックも同じく後端で行います。
ペン先を下に向けるとノックして、
ひっくり返してペン先を上に向けると消し具がロックされて、
引っ込まないで消せる様になります。

Steaca MT
……ん、なんだこのデジャブ感。
Steaca RT
この機構って・・・
Steaca MT
あ、思い出した!これデルガードERと同じ機構だ!

しかしあれだなぁ、不具合のお知らせが出たところだから、
若干イメージが悪い様な気がしますね(笑)。
こちらは何事もないことを祈りましょう。

さて、ユニボール アールイーのデザインで
もう1つ気になる点ありませんか?
そう、この部分。

消し具を覆うこの透明キャップ。

大学生
これいらないんじゃない?

と感じる方が多いと思います。
ラバーが汚れない様に…なんていう話も聞きましたが、
実はこのキャップには、三菱鉛筆がこのユニボール アールイーにかける、
強い思いの表れでもあるのです。

三菱鉛筆のリベンジ!ユニボール アールイーにかける思いの強さとは!?

三菱鉛筆が消せるボールペンを発売するのは今回が初めてではありません。
そう、ご存知の方もいるかと思いますが、
フリクション発売から3年後の2010年3月に、
“uni-ball FANTHOM(ユニボール ファントム)”という商品が発売されたのです。

この商品、正直に言って使用感的には
軍配は明らかにフリクションの方が上でした。
黒のインクはかなり薄い印象だったし(黒というより灰色)、
キャップ部分で文字を消すのですが、そのキャップが固い。
周囲の評価も圧倒的にフリクション優位でした。

しかし、2011年2月にある事件が発生します。

 『パイロットが三菱鉛筆提訴 消せるボールペン特許巡り』
こすると書いた文字を消せるボールペンを巡り特許を侵害されたとして、
パイロットコーポレーション(東京・中央)が21日までに、
三菱鉛筆(東京・品川)を相手取り、
製造販売や輸出の差し止めを求める訴訟を東京地裁に起こした。

問題となったのは、温度が一定以上になると色が消えるインクを使うことで、
こすって熱を加えれば文字を消せるボールペン。
訴状によると、パイロットは2010年に関連特許の登録を受けており、
三菱鉛筆の同種商品が特許を侵害していると主張している。
三菱鉛筆側は争う構え。
引用元:日本経済新聞(2011/2/21付) http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG21050_R20C11A2CR8000/

そう、なんとパイロットが三菱鉛筆に訴訟を起こしたのです!
そもそも商品的にも勝敗は出ていたけれども、
これでダメ押しだなぁ……当時の先生を含めて周りの人達は、一堂にそう思いました。
またたく間に三菱鉛筆のファントムは店頭から姿を消しました。

しかし、実はそう簡単に話は終わっていなかったのです。
翌2012年の2月にパイロットはこの訴訟について、
“請求の放棄”を行います。
要するに訴えを取り下げる形になった訳です。
特許侵害についての判決は出ないまま終わったので、
結果ファントムは特許侵害をしていない事になった訳です。
事実、三菱鉛筆のHPにも未だにファントムは掲載されています!

参照:三菱鉛筆公式HP ファントム商品ページ
http://www.mpuni.co.jp/products/ballpoint_pens/gel/fanthom/cap/uf_202_05.html

すなわち、廃盤になってこの世から消えた訳ではありません。
なんと今でも現役で販売中なわけです!

しかし一度ついた印象はそう簡単には拭えません。
先生だって、このユニボール アールイーが発売されるにあたって
色々調べたり聞いたりして初めてファントムがまだ販売されている事を知り、
訴訟についての事後情報も知ったぐらいです。
現役業界人でもそれですから、一般ユーザーさんは
推して知るべしですよね。

この苦い経験から、三菱鉛筆は今回のユニボール アールイーについては、
徹底的に情報を伏せた状態で告知を行いました。
プレスリリースだって発売予定日のほぼ1週間前ですもんね。

そしてユニボール アールイーの消し具部のキャップに話を戻します。
前回のファントムが特許でひっかかった部分が、
この消し具のデザインも関係していた様なのです。
“本体と一体になった消し具でインクを擦る”というこの構造。
この部分が引っ掛かったという事なんですね。

だから今回のユニボール アールイーでも、
消し具をフリクションと同じ様にむき出しにする事は避けた。
もう今回は徹底してフリクションとの差別化を図ってきている訳です。
『同じ轍は二度と踏まない!』三菱鉛筆のその強い思いの結果、
ユニボール アールイーの少し邪魔っけなキャップが生まれた訳ですね。

ちなみに、三菱鉛筆の営業さんが言っていた一言が印象的でした。

営業マン
購入頂いて、邪魔だったらキャップ取って使ってもらえばいいですよ
……なるほど、確かにそれで解決ですね(笑)。

先生のちょっと寄り道こぼれ話

実はファントム発売から更に遡ること8年前。
2002年にも“ユニボール シグノ イレイサブル”
という消せるボールペンを三菱鉛筆は発売しています。
これはインクの粒子が大きくて紙の隙間に入り込みにくい。
紙に浸透してないインクを消しゴムで上から削り取る!という、
フリクションやユニボール アールイーの熱の科学変化で消すタイプとは、
またちょっと違ったタイプの商品でした。
消せるボールペンへの取り組みは、
昔から各社取り組んでいたんですね〜。

まとめ:ユニボール アールイーはフリクションという名の巨人を倒すダビデとなれるか?

今回のユニボール アールイーは先生の個人的な感想としては、
フリクションと充分渡り合って戦っていける商品だと思います。
しかし、フリクションはこの“消せるボールペン”という分野において、
様々な商品を展開し浸透させてきました。
その牙城を崩す事は並大抵ではないでしょう。

しかし、その挑戦者はあの天下の三菱鉛筆です。
クルトガやジェットストリームなど数々のヒット商品を生んだ
メーカーです。

また、2017年発売の折れないシャーペンのクルトガアドバンスも
ヒットしています。

これから先商品ラインナップを増やしたり、
更なる新機能を付加したりなど攻勢を強めていくでしょう。
一方のパイロットもこのままただ傍観するだけではないでしょう!
先ほどの替芯の話にもありましたが、更なる改善や
あっと驚く新商品を出したりして、対抗してくる事でしょう。

ユニボール アールイーが、巨人ゴリアテを倒した旧約聖書のダビデの様に、
見事にフリクションを打ち倒すのか。
それともフリクションが返り討ちにするのか。

勝敗がどうであれ、筆記具メーカーの雄である2社が争う事で、
“消せるボールペン”分野が、更に発展していくことは間違いないでしょう。
結果、私達の元に今よりも優れた素晴らしい商品が届けられるのであらば、
これに勝る喜びは私達にとってはありません。

これからのこの“消せるボールペン”分野に注目して、
みなさんも見守って頂けばと思います。

それでは今回の授業はここまでです。
また次回お会いしましょう!

 

~2017年6月18日 追記~
【2017年上半期】文房具屋・通販で人気だったおすすめ文房具はこれだ! でも紹介しました!
パイロットのフリクションに対抗すべく、
三菱鉛筆から発売されたユニボールアールイー。
少し苦戦している様ですが、
Life Paletteは応援しております!


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