みなさん、こんにちは〜。
Life Palette、
第3回目の授業を始めます。
今回は遂に登場、パイロットのフリクションです!
人気No.1ボールペンのジェットストリームよりも、
認知度は断然高いはずのこの商品。
言わずと知れた、ボールペンなのに書いた文字が消せる
という革命的なボールペンです。
知らない人はいない!?パイロットのフリクションシリーズ!
それではまず豊富なラインナップの中から、
一部の商品をご紹介しましょう!
フリクションボールノック
・定価:230円(税抜)
・ボール径:0.5mm
・インク色:全10色
まずはスタンダードな単色タイプ。
全10色と豊富な色バリエーションが、
またうれしいですね。
フリクションボール4
・定価:800円(税抜)
・ボール径:0.5mm
・インク色:ブラック・レッド
ブルー・グリーン
・軸色:全8色
フリクションの多色ボールペン!
私も使っているのがこの商品。
定価が800円とお手頃なんだけど、
軸が樹脂製でちょっと安っぽいのが不満。
フリクションボール3 ウッド
・定価:2,000円(税抜)
・ボール径:0.5mm
・インク色:ブラック・レッド・ブルー
・軸色:ダークブラウン・ディープレッド
ブラウン
フリクションボール4の上位モデルが、
このウッドタイプ(インクは3色ですが)。
この2つの間の1,000円クラスの発売を、
私はずーっと待っています(笑)。
ちなみにアレックスの私物の為、
フリクションロゴが削れています…。
フリクションボールスリムビズ
・定価:1,000円(税抜)
・ボール径:0.38mm
・インク色:ブラック(レッド・ブルー)
・軸色:ブラック・ブルー
ワインレッド
ビジネス使用に特化した単色と、
細身のステンレス軸が高級感を出しています。
最初にセットされているのは黒のインクですが、
替芯を入れれば赤・青でも使えます。
フリクションボールえんぴつ
・定価:130円(税抜)
・ボール径:0.7mm
・インク色:全24色
・軸色:クリアの為、インク色に準ずる
フリクションボールのカラーインクタイプ。
豊富なカラーバリエーションは、
全部で24色!
フリクションボールカラーズ
・定価:100円(税抜)
・インク色:全24色
こちらはサインペンタイプのフリクション。
少し太めの文字書きに適しています。
サインペン好きの私としては、
1番のお気に入り。
フリクションライト
・定価:100円(税抜)
・インク色:イエロー・ピンク・グリーン
オレンジ・ブルー・バイオレット
新しい蛍光フリクションインク搭載!
ボールペンだとインク色が薄く感じるフリクションインクですが、
こちらの普通の蛍光ペンと同じ様に、
キレイな発色です。
フリクションスタンプ
・定価:120円(税抜)
・印面種類:60種類
店頭でも飛ぶように売れるのが、
このスタンプ。
消せるという特性から、
手帳に使う人が多いフリクション。
そんな手帳ユーザーに、
びしっと刺さる商品です。
こちらでは紹介しきれないぐらい、
多くのラインナップがあるフリクション。
それだけで人気の高さがわかりますね。
この大ヒット商品はどうやって生まれたのか。
次はフリクション誕生の歴史と、
その秘密に少し触れてみましょう!
誕生は30年前!?フリクションの歴史とインクの秘密
温度で色が消える?不思議なインクは30年前に生まれた!
三菱鉛筆のジェットストリーム、
ぺんてるのエナージェルの記事でも、
ボールペンのインクについて触れました。
パイロットのフリクションも、
同じく大事なのはそのインク!
なんと今から30年も前に、
その基礎となるインクが誕生していました。
『変態・変身=メタモルフォーゼ』というラテン語から
『メタモカラー』と命名されたこのインク。
当初は温度が上がるとゆっくり色が消えて
温度が下がるとまたゆっくり色が表れる。
子供の頃、マグカップに温かい飲み物を入れると、
絵柄や色が出てくる!なんて商品ありましたよね?
そういう商品にもこのインクは使われていました。
ボールペンに使えるインクになるまで
しかしこのままではボールペンには使えません。
ゆっくり色が消える様では、
ボールペンのインクとしては困るからです。
そこで……
①常温で書くと色がでる。
↓
②温めると色が素早く消える(その状態を維持=メモリーする)
↓
③極端に冷やさないと(マイナス20度!)色が戻らない
という、メモリータイプのインクへと進化させます。
フリクションボール遂に発売!……なんとフランスで!?
紆余曲折を経て、この画期的なインクを搭載した
フリクションボールは2006年に世に出ることになります。
しかし日本ではなく、
なんとフランスで。
日本と違って海外では、
小学生でもボールペン・万年筆が主流なんです。
子供たちはボールペン・万年筆と一緒に、
修正ペンも持って勉強します。
そんな状況を見たパイロットのヨーロッパ担当者が
消えるボールペンは絶対に売れるから商品化して!
と熱望した結果、発売されることになりました。
ちなみにわかりやすいから、
“修正ペン”って書いたけれど、
本当はもっとめんどくさい。
①万年筆
②インクを科学反応で消す特殊なペン
③消した上から書ける更に特殊なペン
れだけ持って、勉強していたのだから、
フリクションの反響たるやすさまじいものがありました。
日本に先駆けて2006年1月に売り出すと、
人口約6500万人のフランス一国で、
2010年までに約4300万本が売れた。
全世界で累計約3億本にのぼる。
引用元:朝日新聞GLOBE http://globe.asahi.com/feature/111120/02_1.html
そして日本でも巻き起こるフリクション旋風!
フランスで発売された翌年の2007年。
満を持してフリクションは日本でも発売されます。
そしてもちろん大好評!
文具店の店頭では売り切れ続出で、
替芯なんかはまったく入荷の予定が立たなかった。
2006年のジェットストリーム、
そして2007年のフリクション。
この時期の筆記具売り場は本当に華がありました。
モーニング娘とAKB48が、
同時期にガチでぶつかりあっている様な(笑)。
注意!“消せる”とは“消えてしまう”という事!
知らない人はいないというぐらい、
大ヒットを続けるフリクション。
しかしパイロットのホームページを見ると、
商品紹介のページにこんな事が書いてあります。
フリクションで書いてもらった大事な書類。
ちょっと車のダッシュボードに置いておいたら……
なんていう事件が起きたりしました。
付属のゴム部分で擦らなくても、
温度が上がれば消えてしまうので
ドライヤーで温風をかけても消えます。
だから長期的に保存したい、
日記等に書くのはあまり適さない。
とても便利ではあるけれど、
使う場面はちゃんと分けなければいけませんね。
まとめ:ボールペン界の黒船?フリクションによる文明開化とは?
フリクションの登場は、ボールペン界の衝撃でした。
フランスからの逆輸入という事で、
文字通り黒船来航の様な大事件でした。
そして今まであったボールペンは消せないという常識に
“消せる”という新たな文化を持ち込みました。
あっという間に日本中を席巻したこの商品は、
今でも大ヒット商品として売れ行きを伸ばしています。
しかし、この文具業界の巨人を打ち倒すべく
某メーカーから新たな刺客が放たれる様です。
その商品とは……年が明けた2017年にご紹介する予定です。
2017年あの三菱鉛筆から、
消せるボールペン『ユニボールアールイー』が、
ついに発売されました!
2017年は両者の熱い戦いが繰り広げられそうですね!
それでは、今回はこのへんで。
健康と共にあらんことを。