折れないし書きやすい!?折れないシャーペン界の新星登場!







みなさん、こんにちは〜。
第11回目の授業を始めていきたいと思います。

今日も今日とてシャーペン。
そろそろ飽きてきましたか?
書いている私はさすがにもう飽き飽き
……なんて事はありません!

こうして改めて各シャーペンの機能に着目してみると、
同じ“折れない”でも本当に面白い。
そうだったのか!という“気づき”が沢山あります。
みなさんにもそんな小さな驚きがきちんと伝わるように、
これからも頑張っていきたいと思います!

では本題へ。

“折れないシャーペン”の新しい仲間が登場!その名は…

2017年1月、これまでにも紹介した様に“折れない”旋風が
吹き荒れるこのシャーペン業界に最新商品が登場しました。
しかもなんと!あのボールペンの歴史を変えたフリクションのメーカー、
パイロットから発売です!

◎パイロット モーグルエアー

・定価:500円(税抜)
・芯径:0.5mm
・軸色:ブラック・ブルー
     ホワイト・ピンク
     バイオレット・アイスブルー

created by Rinker
PILOT
¥552 (2020/02/07 20:27:07時点 Amazon調べ-詳細)

モーグルエアーと検索すると、スキー競技のモーグルが出てきますね。
上村愛子選手で有名なこの競技。
コブのある斜面をターンを繰り返して滑らかに滑り、
ジャンプ技(通称エア)を交えて総合得点を競うウィンタースポーツ。
この競技にかけて、この商品名がつけられた様ですね。

製品名の『モーグルエアー』は、
コブによる衝撃を吸収しながら滑走するスキー競技の
“モーグル”とペン先が“モグる”にかけています。
“エアー”は衝撃を吸収しながら空気のように軽い筆感をイメージしました。
引用元:パイロット HP http://www.pilot.co.jp/press_release/2016/12/16/post_25.html

うん、ちょっと今までの折れないシリーズと比べて
ネーミングセンスもちょっといい感じがするのは先生だけでしょうか(笑)。
今までのいかにも!っという印象よりは、
少しはスマートな感じになった様な……(あくまで個人の感想です)。

注目の“折れない”機構。今回は一体どんな機構!?

さあ、折れないシャーペンといえば各社それぞれに工夫された、

に注目が集まりますよね。
このモーグルエアーには

と呼ばれる機構が搭載されています。
さあそのアクティブサスペンション機構とは一体どんなものなのでしょう。

筆圧がかかると、上部のスプリングによってペン先の機構が
上に向かってスライドすることで衝撃を吸収します。
同時に、下部のスプリングによって、
芯だけが”モグる”ようにガイドパイプを筆記面に向かって留まらせるため、
筆圧がかかると、芯はガイドパイプによって保護され、芯折れを防止します。
引用元:パイロット HP http://www.pilot.co.jp/press_release/2016/12/16/post_25.html

Steaca MT
ふむふむ、力がかかった際にスプリングが縮んで衝撃を吸収する。
これは今までの折れないシャーペンシリーズにもあったよなぁ。

問題はこの次。

“芯だけが”モグる”ようにガイドパイプを筆記面に向かって留まらせるため、
筆圧がかかると、芯はガイドパイプによって保護され、芯折れを防止します”

この部分がちょっとわかりづらい。
更に公式HPよりの引用を追記しましょう。

筆圧がかかると芯とペン先がモグって、
上部スプリングが縮み衝撃を吸収する。
ただし下部スプリングの動きにより、
ガイドパイプを作動前と同位置に留まらせることで
芯折れを防止する。
引用元:パイロット HP http://www.pilot.co.jp/press_release/2016/12/16/post_25.html

Steaca MT
なるほど、わからない(笑)。RT代わりに説明して!
Steaca RT
だがらね、芯とペン先がモグって…折れない…わかりません…

何度読んでも文字では理解できないので、
実際に書いてみてその仕組みを読み解いてみましょう!

実際に試してみよう!モーグルエアーの折れないシステム

今までの説明から、

っというこの2点から、前回の『ゼブラの本気!“どれだけ力を込めても芯が折れない”シャーペンとは!?

で紹介したデルガード近い機構である事はわかります。

created by Rinker
ZEBRA(ゼブラ)
¥288 (2020/02/07 20:27:08時点 Amazon調べ-詳細)

なので、この両者のペン先の動きを見て
その違いを比較してみましょう!

まずデルガードは、衝撃をスプリングで逃がす訳ですが、
上部のスプリングと先端のスプリングがそれぞれで動く様な印象。

真下からの衝撃に、軸の後ろに向かって動く上部スプリング。
一方、斜めの衝撃に対して先端のスプリングが力を吸収する。
それぞれがそれぞれの衝撃を吸収している。

書く際には先端のスプリングが結構ブリブリ動いているのが、
感触からもわかります。

一方のモーグルエアーは、
上部スプリングと下部スプリングが一体になって動く様な印象。
特に上から力を入れた時の動きが一目瞭然ですよね。

更に筆記時、これがデルガードとは感触が大きく違います。

先端の動きが少ない。

軸全体で衝撃を吸収している様な印象で、
書くときには先端スプリングはあまり動いていない様に感じます。

これが

“下部スプリングの動きにより、ガイドパイプを作動前と同位置に留まらせる”

という説明部分なのかもしれないですね。

書き比べてみると、
デルガードの方は
本当にどれだけ力を入れても折れないだろうと感じます。
でもその分、先端がブレる様な印象を持つ方も多いかもしれません。

その点、モーグルエアー
両方のスプリングがお互いに作用しあって
衝撃を吸収しているため、先端のブレが少ない。
“折れない”機構はデルガードに劣るかもしれませんが、
書きやすさはモーグルエアーに軍配が上がる。
個人的にはその様に感じました。

【2017年6月4日 追記】
2017年03月24日徳間書店より発売された、
『グッとくる文房具 2017』モーグルエアーが紹介されました!
折れないシャーペンシリーズでは後発のモーグルエアー。
だけど人気は高まりつつある様です。

『Life Palette折れないシャーペンランキング』でも、
上位につけたモーグルエアー。
他のシャーペンとの比較も行っているので、
ぜひこちらの記事もご覧ください!

◎Life Palette折れないシャーペンランキング 前半戦
折れないシャーペンまとめ 前半戦 〜プロが勝手にランキング!〜

◎Life Palette折れないシャーペンランキング 後半戦
 (モーグルエアーは後半戦にて紹介)
折れないシャーペンまとめ 後半戦 〜プロが勝手にランキング!〜

パイロット モーグルエアー  VS ゼブラ デルガード 比較してみた!

もう1つの特徴!フレフレ機構とは!?

そして、モーグルエアーには他の折れないシャーペンシリーズにはない
もう1つの特徴を兼ね備えています。
それがこの

です。

現在では色々なメーカーのシャーペンにも搭載されていますが、
元々はパイロットが開発したオリジナル機構です!

その始まりはなんと1978年!
先生が生まれる前から存在するこの機構は、
その後もパイロットの様々な人気商品に搭載されました。
フレフレ機構搭載のドクターグリップなんかは、
先生の子供の頃、みんな持っていました。
先生はというとちょっと体が人より小さかったため、
ドクターグリップが少し重くて手に余りました
……子供の頃から軟弱だった訳ですね(笑)。

芯が少なくなった際にわざわざノックしなくていい。
そして芯は折れない。
思考を中断することなく、筆記を続ける事が可能です。
集中力を持続する事の大切さは、
前回の『ゼブラの本気!“どれだけ力を込めても芯が折れない”シャーペンとは!?
で紹介したデルガードの授業でも学びましたよね。

まとめ:折れないシリーズ1の書きやすさ!?

今までの記事の中で、
1番発売したての商品をご紹介した今回の授業、いかがだったでしょうか。
まだまだ周りの評判などが出てくる前なので、
人気の度合いなどもまだわかりません。
ただ個人的に使ってみた感想としては、
今までの折れないシリーズの中では1番書きやすいと感じました。

モーグルエアの“エア”の部分がしっかり味わえる、
そんな書き味です。
しかしその分、“折れない”という点に関しては、
少し他の商品に軍配が上がりそうですね。

この辺りの判別は人それぞれです。
RTなんかはこのモーグルエアーの書き味はとても好きなんだとか。

Steaca RT
筆圧が強いので、デルガードだと先端が動きすぎて、少し書きづらくも感じるんだよなぁ
と申しておりました。

みなさんも色々店頭で書き比べてみて、
自分のお気に入りを探し当てて下さいね。

それでは、次回またお会いしましょう。
次はシャーペンシリーズも最終回。
遂にあの

が登場します。

お楽しみに!

 

~2017年6月18日 追記~
【2017年上半期】文房具屋・通販で人気だったおすすめ文房具はこれだ! でも紹介しました!
PILOTから発売された、
折れないシャーペンの最新型。
もうシャーペンに“芯が折れない”は常識?






スポンサードリンク







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です