みなさん、こんにちは〜。
Life PaletteのMTです。
今回ご紹介するのは、スタンド式ペンケースブームと
並行して今も文具業界で続く
“折れないシャーペンブーム”の火付け役です!
その商品とはコチラ!
![](https://steaca.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_1326-e1483246553840.jpg)
やっときたか、というみなさんの声が聞こえてきそうですね。
そう、そのぐらい大ヒットしたので、
知らない人は少ないのではないでしょうか。
ぺんてるから発売された大ヒットシャーペン、
その名もオレンズです!
2014年の2月に発売されるやいなや飛ぶように売れ、
商品供給がおいつかなくなった程でした。
爆発的なヒットになったオレンズ。
その人気の秘密とはどこにあるのでしょうか?
目次
0.2mmの極細芯ってどれぐらい細いの?
通常のシャーペンの芯と言えば0.5mmが一般的ですよね。
ただ製図用シャーペン用には0.3mmの芯が、
各社から発売されています。
0.2mmの芯というのもなかった訳ではないのですが、
オレンズの特徴はこの0.2mmのシャーペンを
製図用…ではなく、
普段使いシャーペンとして発売したところ!
![](https://steaca.com/wp-content/uploads/2017/01/FullSizeRender-21-e1483247199306.jpg)
うん、細い。
芯を並べてみても一目瞭然です。
![](https://steaca.com/wp-content/uploads/2017/01/orenz1-e1483247850881.jpg)
![](https://steaca.com/wp-content/uploads/2017/03/steacart1.jpg)
☆折れない機構 オレンズシステムとは!?
0.2mmという極細芯は、
もちろん折れやすい。
前回プラチナ万年筆の折れないシャーペン、
オレーヌをご紹介しました。
『元祖“折れない”シャーペン!プラチナの高機能シャーペン オレーヌ!』
その記事の中でプレスマンというシャーペンも、
一緒にご紹介しました。
1978年に発売されたこの元祖折れないシャーペンは、
折れない工夫の為に芯を0.9mmにするという、
至極まっとうな折れない工夫を行っていました。
それとはまったく逆の細い芯。
これを解決する為に搭載されたのが、
このシャーペンの一番の特徴文字オレンズシステムです!
普通のシャーペンを書く時はコレ。
一方オレンズのペン先はというと・・・
![](https://steaca.com/wp-content/uploads/2017/01/IMG_4682-e1483532829332.jpg)
![](https://steaca.com/wp-content/uploads/2017/03/steacart1.jpg)
こうして芯を常にパイプ部分でガードし、
芯を出さずに書くことができる!
これがオレンズシステムなのです!
もちろん書いてる時もずっとガードされており、
芯と一緒にパイプがスライドして守り続けます。
![](https://steaca.com/wp-content/uploads/2016/12/s2.jpg)
と、思われるかもしれません。
もちろんその対策もされていますよ!
![](https://steaca.com/wp-content/uploads/2017/01/IMG_4702-e1483532887897.jpg)
写真ではわかりづらいかもしれませんが、
パイプの先端が丸みを帯びなだらかになっています。
こうやって紙に接地する部分がなだらかになっているから、
紙へのひっかかりも低減されているんですね。
ちなみにこの芯が出る先端の部分を丸みをつける加工。
通常の商品と比べると10倍ぐらい時間がかかるんですって!
こういう細かなこだわりが人気の秘密かな?
![](https://steaca.com/wp-content/uploads/2017/03/steacart1.jpg)
この様な特徴から、
発売されてから人気を保ち続けているオレンズ。
発売から3年以上が経過し、
色んな商品が発売されています!
オレンズのラインナップ紹介!
オレンズ 0.2mm
・定価:500円
・芯径:0.2mm
・軸色:スカイブルー・ピンク
イエロー・ブラック
ホワイト
<追加色>
レッド・ブルー
グリーン
![](https://steaca.com/wp-content/uploads/2017/01/IMG_4693-e1483532845321.jpg)
最初に発売された0.2mmのオレンズ。
スカイブルー・ピンク・イエロー・ブラック・ホワイトの5色!
そして12月にはレッド・ブルー・グリーンの3色も追加されました。
さらに、この新色発売と同時に投入されたのが、こちら!
オレンズ 0.3mm
・定価:500円(税抜)
・芯径:0.3mm
・軸色:スカイブルー・ピンク
イエロー・ブラック
ホワイト
![](https://steaca.com/wp-content/uploads/2017/01/IMG_4694-e1483532862390.jpg)
0.2mmまで細くなくてもいいんだけど……
というニーズにお応えして、0.3mmが登場。
0.5mmからいきなり0.2mmにするのは落差が気になる方におすすめ。
入門編のオレンズという所でしょうか。
【2017年6月4日 追記】
2017年1月に晋遊舎より発売された、
[完全ガイドシリーズ168] 文房具完全ガイドにて、
オレンズ0.2mmが紹介されました。
オレンズ ラバークリップ 0.2mm・0.3mm
・定価:600円(税抜)
・芯径:0.2mm・0.3mm
・軸色:オレンジ・ブラック
ホワイト(両芯径共に)
![](https://steaca.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_1324-e1483258971985.jpg)
そして2015年8月に登場したのが、
このオレンズ ラバーグリップ。
グリップ部分を今までのプラスチック一体型から、ラバーへ変更!
握りやすさがアップしました。
オレンズ メタルグリップ 0.2mm・0.3mm
・定価:1,000円(税抜)
・芯径:0.2mm・0.3mm
・色:ネイビー・ブラック
シルバー・ホワイト
(両芯径共に)
![](https://steaca.com/wp-content/uploads/2017/01/IMG_4955-e1485598806236.jpg)
さらに今までの学生向けからデザインを一新。
高級感のあるデザインで2015年12月に発売されたのが、
このメタルグリップ。
製図用のシャーペンが人気の高い秘密が、
重心が低い(先端の方に重心を寄せている)事なのですが、
このメタルグリップも同じく低重心で作られております。
さらに2016年1月26日に、
オレンズ メタルグリップの新色が発売されました!
それがコチラ。
オレンズ メタルグリップ 限定色〜2017年1月28日 追記〜
・定価:1,000円
・芯径:0.2mm・0.3mm
・色:レッド・ブルー
(両芯径共に)
![](https://steaca.com/wp-content/uploads/2017/01/IMG_4956-e1485598940573.jpg)
“スポーツカーのようなメタリック色”とぺんてるさんでも紹介されていますが、
とてもキレイな色合いですね。
確かにスポーツカーのボディーの様な、
なめらかな色合いが印象的です。
うん、カッコいい!
今これを書いているのは、シャーペンのまとめ授業を書いた後なのですが、
やはり様々な折れないシャーペンの中でも、
オレンズのカラー展開は1番だと思います。
色数も多いし、そのカラーリングの選び方もいいですよね。
ちなみに先ほど書いた、シャーペンのまとめ記事。
詳しく知りたい方はコチラへ。
→第14回『 折れないシャーペンまとめ 前半戦 〜プロが勝手にランキング!〜』
第15回『 折れないシャーペンまとめ 後半戦 〜プロが勝手にランキング!〜』
オレンズ マニッシュライン
・定価:500円(税抜)
・芯径:0.2mm・0.3mm
・軸色:グリーン・ピンク
イエロー・スカイブルー
(両芯径共に)
![](https://steaca.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_1331-e1483259165831.jpg)
こちらは2016年の6月に発売された、
マニッシュラインという商品。
マニッシュとはファッション用語で『男性のような』の意味。
女の子ちっくな色合いではなく、少し男性が好みそうな色合いを
あえて取り入れて、女性らしさを強調する!
……らしいです(笑)。
確かに女の子!っていう色合いというより、
少し大人しめの色合いですよね。
シュタイン替芯 0.2mm
・定価:200円(税抜)
・内容量:10本
![](https://steaca.com/wp-content/uploads/2017/01/IMG_4700-e1483532875127.jpg)
オレンズ用に替芯も発売されています。
2B・B・HBの3種類。
でも1点だけ注意があります。
0.5芯は200円で40本入り。
ところが、この0.2mm芯はなんと10本入り!
ちょっと割高ですね。
1月26日にメタルグリップの新色が発売されたのは、
すでにご紹介しました。
そして同時に0.2mmの替芯がリニューアルされましたよ。
芯の内容量が『10本入り200円』である事の割高感を
声高に訴えた事がぺんてるさんに届きました(笑)。
今までとお値段そのままの200円で、
20本入りにリニューアルされて発売されました!
うん、これで割高感もかなり解消されますね。
最新情報!最強の折れないシャーペン「オレンズネロ」!
〜2017年2月20日追記〜
![](https://steaca.com/wp-content/uploads/2017/02/IMG_0812-e1487432802331.jpg)
ぺんてる orenznero(オレンズネロ)
・定価:3,000円(税抜)
・芯径・内蔵芯:0.2mm(HB)・0.3mm(HB)
遂に最強の折れないシャーペンが発売されました。
その名も「オレンズネロ」
何と言っても最大のポイントは、
「自動芯出し機構」!
なんと1ノックするだけであとは自動で芯が出てきます。
そのため、ノックする作業がいらず、
書くことに集中できるシャーペンなのです。
価格は3,000円と少々高くは感じますが、
その価値は充分ありますよ!
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
第17回「ぺんてるの「オレンズネロ」は最強の折れないシャーペンだ!?最新レビュー!」
第18回「今人気の折れないシャーペン ぺんてる「オレンズネロ」の魅力とは?」
オレンズ空前の大ヒットの理由とは?
展示会でこの商品を見た時の、先生の第一印象は
![](https://steaca.com/wp-content/uploads/2017/03/steacamt1.jpg)
っという事でした。
今まで自分でシャーペンを使っていて、
芯がもっと細ければいいなーと思った事は
正直ありませんでした。
でも実際に発売されると大人気!
上にも書いた通り、欠品が続きネットでは
倍以上の値段がついたこともあったそうです。
それだけ人気に火が付いた理由には、
こんな背景があったからです。
シャープペンシルのメインユーザーである中学生・高校生には、
手帳やノートの“書き方”のトレンドがある。
一時は女子中高生の間でマーカーなどを使いカラフルに彩ったノートが流行したが、
現在は「細かい文字や細い線で、キレイにノートをとる」のが主流で、
「自分のオリジナル参考書のようにノートをキレイにとることで、
効率的に成績アップを目指したい」という強いニーズがあるのだという。
引用元:日経トレンディ http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20140709/1058963/?P=2
このニーズにオレンズはぴったりハマった。
いや、そこを狙って商品をデザイン・宣伝した
メーカーさんの戦略が素晴らしいのでしょう。
その後もオレンズに関してはこんな展開を行います。
・人気のYouTuber はじめしゃちょーとのコラボ。
ぺんてる公式HP:http://www.pentel.co.jp/news/5148/
・Twitterで人気のイラストレーターとのコラボ
ぺんてる公式HP:http://www.pentel.co.jp/news/6808/
中・高校生に人気のメディアを使って、宣伝を行った。
学生向けの商品である事のアピールを徹底したのも、
爆発的なヒットに繋がったのかもしれませんね。
まとめ
文具業界に“折れないシャーペンブーム”という、
新たな革命を起こしたこのオレンズ。
でも決して新しい商品だった訳ではありません。
前回の
『元祖“折れない”シャーペン!プラチナの高機能シャーペン オレーヌ!』
で紹介したプラチナ万年筆のオレーヌだって、
折れないシャーペンですからね。
しかし、それをちゃんと求めている人たちに向けて
発信する事も、本当に大事なんだなと改めて感じた商品ですね。
……プラチナさんをdisっている訳ではないのですよ(笑)。
それでは、また次回の授業でお会いしましょう!